私たちが大切にするべきものは何だろう? 大切にするってどういうこと? 日々を綴る中で、片鱗に触れられたら幸せです。

全国過疎シンポジウムによせて

「全国過疎問題シンポジウム」が、三重県にて開催されました。


今年のテーマは「過疎地域の未来に向けたイノベーション~ つながり、持ち寄り、支え合う「ふるさと」 ~」。県下四地域で、地域活性活動の事例を共有したり、パネルディスカッションを行ったりしたそうです。

実は、私がこの話を耳にしたのは、SUN!3!サンデー!の日。

南伊勢に移住して農業やらパン屋やら、地域で活躍している女性が、そのシンポジウムで登壇すると教えてくれたのです。

すでに申し込みが過ぎていたので参加できませんでしたが、登壇した彼女が私と祖母の写真を会場で紹介してくれたり、地域資源バンクの社長が当日資料をくれたり、自分の中ではとても印象に残っています。

登壇した彼女は、「過疎だなんだ問題にフォーカスするより、楽しいことが大事。住んでいる人がここで生活できて幸せー!と思えるようにしたい」と話してくれました。

過疎。

彼女と話していて、私の中でずっしり重みを持った言葉。

辞典で調べると…
開発の遅れた農山村において,急激な離村,離農現象が進展した結果,地域住民の生産と生活の諸機能が麻痺し,生活の秩序が破壊された状態。つまり,地域人口や世帯が急激に減少することによって,これまでの人口によって支えられていた地域社会そのものが保持できなくなり,入れ物としての地域生活条件を縮小させなければならなくなり,なお生活がしにくくなるという悪循環を伴う。(国際ブリタニカ大百科事典)

過疎は、人口の少なさに加えて、社会機能の低下がセットとしてイメージされがちですが、自分の中の過疎は、心の過疎。「どんどん人が都会に流れ出て行く」「若い人がいない」そんな取り残されたような寂しさが、住む人の心に未来への不安を掻き立てるのだと思います。

自分自身、何か地域が元気になるよう働きかけてみたけれど、この地域は問題だという思いが邪魔っ気な気がしました。

問題があるから解決するんじゃなくて、いいも悪いも引っくるめて受けとめる。

そんな風に地元と向き合いたいと思いました。

じゃあ具体的にどうするの??
答えは一つじゃない。
いろいろ試すしかない。