私たちが大切にするべきものは何だろう? 大切にするってどういうこと? 日々を綴る中で、片鱗に触れられたら幸せです。

日替わりシェフキッチン「サラダボール」②

今日は地元の団体予約があるということで、私もエプロンを着て、ヘルプに入りました。


30人の集いは本当に仲が良さげで、料理を運びながら、コーヒーを出しながら、おしゃべりに花が咲き、働いている私も楽しい時間を過ごさせていただきました。

「楽しかったわぁ、美味しかったわぁ」と口々に話すお客さん。
「喜んでもらえてよかった」とシェフ。
お客さんとシェフの気持ちを汲み取り、つなぎ合わせるホールスタッフ。

とても忙しかったけれど、本当に気持ちのいい時間でした。


そして、コーヒーカップを洗いながら、はたと気付いたのです。「私、こういう仕事が好きなんだなぁ」と。

食べ物を介して人がつながり、笑顔になる時間が好きだし、
キッチンが好きだし、
料理を運んだり、食器を洗ったりすることも、楽しい。

高校時代の料理屋のバイトも、
カフェテラスモモでの仕事も、
支援学校での製菓販売も、
イベント販売の手伝いも、
みんな素敵な思い出として、心に残っています。


でも自立して一人前の社会人になろうという時、私の人生の仕事として、飲食店で働く選択肢は姿を消していたのです。

いつからか、資格や学部、分野、会社のブランドといったラベルを伴った選択肢になっていました。

いつからか、収入や社会的インパクトという物差しが入っていました。

私の飲食店での働き方のイメージは、アルバイトか自営か、の二択しかなかったので、いつのまにか、世界や地域や人の生き方に向き合う仕事をしたいという想いと、食を会す仕事の間にギャップができていました。


今回、「地域資源バンクのスタッフとして手伝う」という経験を通して、大好きな仕事をさせてもらったのです。

しかも、儲けではなく、地域を元気にするという大前提をもって。


自分の想像力をはるかに越えて、
世の中には色んな働き方や機会があるのですね。

勝手に限界を作らなくてもいい。
勝手に形に縛られなくてもいい。

好きな気持ちを大切にしていたら、
チャンスはいつでも巡ってくるものなのかもしれません。