いのちはだれのもの。
幼かったとき
保育園の先生だったかに
「あなたの手は
あなたのものだけじゃないんだよ」
といわれた記憶があって。
あまりに遠い記憶だから
どんな文脈で聞いたのか
覚えていないのだけれど。
本当だったのか
夢の中の出来事なのかも
わからない。
今、こどもたちを前にして思う。
りんのいのちは
りんだけのものじゃない。
たくさんの
先人たちの軌跡からあずかった
リレーのバトン。
どんな風に
そのいのちの渓流を
流していくのか。
あらゆる存在が
目を凝らして見つめている。
今日は蟹座の新月。
たまたま
本当に久しぶりに
家族と食卓を囲んだ。
私の知らないところで
自分が選んだ家族の縁。
今日もつながれた
私のいのち。
私のものであって
私だけのいのちではなく。
ここからつながる
こどもたちの未来。
かろやかに
かろやかに
さわやかに
かろたのしく
自然と
こぼれる笑みが
きっとだれかの
こころの糧になる
ずっと見てるよ
娘の保育園で
かわいいリスちゃんに
出逢いました。
駐車場の花壇に
そっとかくれて
みんなの様子を見ています。
毎日毎日
飛び交う「行ってきます」を聞きながら
その足取りを感じているのでしょう。
親も知らない
子どもの涙を
子の知らない親の踏ん張りを
その小さな目で
しっかり見ているのかなと
思ったら
なんとも愛おしくなりました。
楽しいときほど
楽しいときほど
写真に撮りたいのに
うつくしい記憶として
とどめたいのに
楽しいときほど
その瞬間は
その手をスルスル抜けて
爽やかに流れさっていく。
それは
あわくはかない虹のように
ダイヤモンドの一欠片のように
人の心をおどらせ
また地球に還っていく。
さよなら、
楽しい思い出たち。
新しい世界で
また会いましょう。
今日も雨上がり
朝から降った雨が
保育園に向かうドライブ中、
どんどん
晴れ間に変わっていった。
送り届けて
昨日こどもたちが
訪ねたというお花畑へ。
空に向かって
それぞれに伸びている姿が
印象的だった。