終戦記念日です
テレビで、戦争特集で感動秘話が語られている。
私は複雑な思いにかられた。
戦争は美化されてはいけない気がする。戦争を背景に、生きる希望を輝かせてはいけない気がするのだ。
確かに、戦争を背景に、たくましく生きた人々は美しい。故郷を慕い、家族を愛し、希望を持って生きる人々は光輝いている。私もドキュメンタリーを見ながら、希望を捨てずに生きる姿勢に感銘を受けた。
だけど、それでいいの!?
戦争を美談に終わらせてはいけないのは…、なぜなんだろう。
戦争では、数えきれないほどの人が大切な故郷を、家族を、誇りを、希望を失った。
だけど天災の地震や津波と人災の戦争は全く違う。
人が人を殺すのだから、尋常ではない。
誰だって好きで人を殺したい訳がない。
どれだけ恐ろしい思いをして、人間不振に陥ったか。
どれだけの人が憎しみと引き換えに人間性と人としての尊厳を捧げたか…。
戦争が私たちに与えた教訓はなんだろう?
どんなときも希望を捨てずに生きること?戦争すら越える家族愛に感動している場合じゃないよ。
私は、こんなナンセンスな戦争を繰り返さないために、なにが戦争を引き起こすのか、引き起こさないためにどうすればよいのか、徹底的に考えて、地道に努力するしかないと思うのです。
戦争はまだ終わっていないのだから…。世界で起きている紛争の数々は、どうして起きているのだろう?
エジプトで戦っている彼らはキチガイで、現代の日本人はまともなんてことは絶対言い切れない。
私たちの生活が彼らの戦争を引き起こしてる可能性だってなきにしもあらず…。
常に考え続けなければ、と肝に命じる。
まだ世界は終戦の日を経験していないのだから。