人の輪、環、和②
少しずつお世話になった人に報告を始めた。
大学時代、他学部なのに聴講させてもらった研究室の先生、
勢いだけで単身乗り込んだ国際協力の現場の方々、
訪中ミッションや田舎で働き隊!プログラムでお世話になった方々、
メールのやり取りを見ていると、皆さん忙しいのに、なんでこんなに大学生の話を親身に聞いてくれたんだろうと頭が下がる。
忘れられないのは、UNHCRの事務所に連絡したとき。
一人旅でアフリカを訪問するのだが現地でお話聞けないだろうか、という厚顔無恥な私の言葉に、そんな無責任な…と諭してくださった方がいた。
初めて、現実を突き付けられた。
偉そうに、「アフリカで貧しい人、困っている人を助けたい」といってきたけれど、思いだけじゃだめだったんだ、と自分の青さを恥ずかしく思った。プロセスが大切なことは分かっていたつもりだったけど、完全に「見たい、行きたい」という衝動に負けていた。
自分としては非常に反省したのであるが、後日その方がメールをくださった。
私の国際協力への気持ちを認めてくださっていること
しかし現場の現実は厳しいということ
私が疑問に思っている協力の在り方への見解
を丁寧にまとめてくださった。
今、メールを開いても目頭が熱くなる。
私の国際協力の原点は、こうした一つ一つのやりとりにある。
こうして、大学生としての国際の学びを卒業した。
最後に、今後のご活躍を期待しています、と締めくくり。
またしてもリレーのバトンを受け取った。
彼女が私に下さったもの以上のものを返すことはできない。
ただ、生き方で示していくしかないよな、と思う。
バトンを持って走り続けていくこと、報告を続けていくことが私なりの恩返し。
そうして、みなしまが、次の誰かの応援歌になりますように・・・。