お盆 @みなしま
お盆は南伊勢の祖母宅で過ごしています。
この地はこの地のお盆の慣わしがあります。
13日は、仏様にかぼちゃの煮物と小豆ご飯のお供えをします。夜は、軒先で小さな火を炊き、ご先祖様をお迎えします。
14日は、朝からお坊さんがお経を唱えに各家庭をまわります。仏壇には七色汁、揉み菜、おはぎ、ナスのしぎ焼きをお供えします。夕方、父と祖母と三人でお墓参りをしました。夜は軒先で火を炊きます。
15日は、七色汁、素麺と煮しめを供えます。夜には盆踊りがあり、海辺で火送りをします。
体が重くても祖母は、墓参り、お供えの準備をちゃきちゃきこなします。お盆に帰れない親戚の分まで、家をまわってお供えをしています。
生きている家族と同じくらい、先祖様に対して敬意を払っている。
そんな姿をただただ隣で見ています。
夜祖母が、祖父が検査でひっかかって戦争に行かなかった話をしてくれました。当時彼は恥ずかしい思いをしたけれど、行っていたら皆死んでいたのだから、行かんでよかったと。おかげで、今こうして私が生きている。
脈々と続く命のつながりを、不思議な思いで、眺めています。