ひとりごと。ある夏の思い出
ばあちゃんと写真を見たよ。
昔の旅行の話。
友だちの話。
私の小さかった頃の話。
両親の結婚の話。
いっぱい話してくれた。
朝は元気なかったばあちゃんだけど、写真見ているうちに私がもっと見たいなぁと呟いたら、張り切ってダンボール箱を引っ張ってきた。
えっ、こんな思いの持てるん?!
具合悪いて嘘やん!
てくらい、いっぱい喋ったで。
「こんなして写真見るの最後かもしれん…」なんて言いながら、次々写真を開けている。
かわいいなぁ。
「あー、ようけ見て目が疲れたわぁ」というばあちゃん。
まだまだあるから、また今度見られるね、と二人で笑った。