朔詣りとおむすびの奇跡
今日は一日。
外宮の朔参りに行ってきました。
外宮には食べ物の神様である豊受大神が御鎮座されています。
案内してくれるのは、神力車夫の祥平さん。柏手の打ち方から神様の来し道など、丁寧にお話しくださいました。
今回の学びは、大事なことほど密かに、厳かに。考えてみたら、大切なことほど目に見えないもの。今日はより一層心を込めてお祈りができたように思いました。
で、終わった後にコーヒーを飲みながら、佐藤初女さんのおむすびの話をしました。
初女さんは、青森で森のイスキアといういうところを主催しています。
一般的な宿ではないのですが、心に傷を負った人やご縁のあった人が集い、皆それぞれに初女さんのおむすびや心のこもったご飯を食べて元気になって帰って行くそうです。
食を通して愛の実践をされている初女さん。すでに90歳を超えたおばあちゃんの姿勢には一切の妥協もありません。全身全霊をかけて食材と向き合い、相手のことを思って料理をするのです。技術ではなく、心で料理する。食べ物の声を聞き、命を受けて、次に生かす。
そんな生き方に憧れています。
という話をしていたら、ぜひときわ荘でやりましょう、という運びになりました。
そこまではよくある話。
びっくりするのは、その次の瞬間です。
2年前に参加した初女さんの講演会の主催者の方から、突如連絡が入りました。
好きな作家さんの本を通して初女さんを知ったという私の言葉を覚えていてくださった主催者さん。私同様に作家さんの文章に衝撃を受けた彼女は、作家さんに会いに行き、作家さんと初女さんの対談の運びとなったというのです。
その企画が11月にあるとわざわざ私に直接連絡くださり、作家さんが初女さんについて書いた別の記事まで送ってくださったのです。
これは神の御業・・・?
にわかには信じられなかったけれど、命と近い仕事は、言葉をこえて響き合うのかもしれないと漠然と感じたのでした。