パン教室/プレッツェル
一ヶ月ぶりに、ダーシェンカのパン教室。今日は、プレッツェルを作りました。コツは成型後、苛性ソーダの液につけること!こうすることで、プレッツェル独特の表面の色と食感が出てくるのです。これは目からうろこ〜
かわいいねー、とみんなでニコニコしながら、美味しいねー、とほうばる。いつも初めてお会いする方ばかりなのに、不思議と違和感がありません。これはお店や先生の空間作りのおかげかなぁ。通うのは大変だけれど、つくづくいい教室にであえたなぁと思います。
4月から始めたばかりのパン作りということで、焦って焦っていた数ヶ月。こねれば手にベチャベチャつくし、発酵させてもベタベタのままで、酵母のせいにしたり、オーブンのせいにしたり、散々でした。家族の貴重な意見も、「じゃあどうすりゃいいのよ!?」と反発して、いろんな人に聞きまくって、そんな焦らなくても…と咎められる場面が多々ありました。
今ならわかるのです、頭で理解するものではないのだと。パンにはパンの都合があります。酵母には酵母の都合が。私が思うようなパンができるには、本や時計や温度計ではなく、パンと向き合う必要があるのだと。
だけど、当時の私は早く自分のパンを食べて喜んでもらいたい一心でした。そして心のどこかで、パンも作れないのにパン屋になりたいと言っている自分が許せなかった。
いいパン屋にならなくてもいい。
ある日、半分執着と化していたパン屋への思いを手放したら、今まで生地をベタベタにして先生に修復してもらっていた教室で、きれいな生地を捏ねることができるようになりました。そして、いつの間にか家でもパンが作れるようになりました。
今は、パン屋のために!と主張することが少なくなりました。美味しいパンを作って、誰かと食べられる私の幸せのために作っています。