私たちが大切にするべきものは何だろう? 大切にするってどういうこと? 日々を綴る中で、片鱗に触れられたら幸せです。

地域でイキイキ働く率を上げよう!

地域でイキイキはたらく率①

障害者の就職支援のために伊勢に戻って来たというと、半分当たっているけれど、半分は間違っているのです。

三重県の雇用率は全国ワースト二位、と言っていたけれど、ハタと人のものさしで測っていたことに気づいたのです。障害者法定雇用率は、会社の従業員数に対して、障害者を雇用している割合です。従業員数50人以上の会社は、2%の障害者を雇うことが決められています。


障害者、と言っても千差万別。車いすに乗っている人、左手が動きにくい人、記憶することが苦手な人、言葉が思うように出ない人…さらに言えば、自分のやり方を貫きたい人もいれば、周りを気にしすぎて傷ついたり、人にあれこれ言いたくなる人もいます。机の上を整然としたい人もいれば、片付けられない人もいる。目が見えなくても慣れたところなら杖なしでテクテク歩く人もいれば、体の機能は障害はなくても新しい場所でフリーズして動けなくなる人もいる。
私は職業コースで、自分より器用だったり、マメだったりする生徒に出会ってきました。

私が目指すものは何だろう。
地域でイキイキ働く率100%。

働くことの定義は、お給料をもらうことではなく、役割があって必要とされること。赤ちゃんは、懸命に生きる存在というだけで、周囲を元気にするし、必要とされている。でも前提条件はしっかりした家族という母体があること。はたを楽にすることが役割だから、余裕のないお母さんが赤ちゃんに当たってしまうのは、どちらも役割を果たしていないということ。

同じように、障害者とか子どもとか関係なく、必要とされる⚪︎⚪︎さんであることが大事。

数字で表せるものじゃないんだなぁ。
自分は今、経済的な収入はないけれど、家族の心の支えになっている自信はある。ご飯を作って一緒に食べて、洗濯して掃除して、夢を語って、挨拶や労いの言葉をかわし、時には愚痴を聞きあい、信頼関係を築いていく。家事の負担軽減だけではない。あんたがいてよかった、とポロリと口に出たらしめたもの。家政婦を雇って代用できるものではなくて、私にしかできない役目なのです。なんてったって、祖父母が私に寄せる信頼は並じゃないぞ。

同じように、その人にしかできない役割が、家族や職場にある。どれだけ専門性を持ったカウンセラーでも、我が子が与える癒しを越えることは難しいかもしれない。別の状況においては、第三者としてのカウンセラーが救いになるかもしれない。

なんでも家族、なんでも専門家、ではなく、お互いがそれぞれの立場を認め合って協力していくことが大切だと思うのです。

そうすれば、人はイキイキしてくる。やらされる仕事ではなく、自然と体が動く仕事。

そういう働き方、仕事に巡り合うと思っていたら、絶対出会える。