私たちが大切にするべきものは何だろう? 大切にするってどういうこと? 日々を綴る中で、片鱗に触れられたら幸せです。

南伊勢炭窯プロジェクト②

南伊勢の炭窯で焚き上げた炭の取り出し作業に行きました。


前回の反省を踏まえ、長袖長ズボンに軍手を持って出発。それでも足りないことがわかり、マスクをもらい、ゴム製の手袋をお借りしました。


炎天下の中、炭窯の戸を開けて、まだ熱さくすぶる炭を取り出し、適度な大きさに裁断して袋に詰めていきます。私は延々と手鋸で刻み続けます。まだ炭化していない部分は木片、一酸化中毒の危険性があるので別に分けます。一つ一つの炭をよくよく見ていると、切断面が黒光りしていてとても美しい。コロンコロンと軽快な音もウキウキします。


バーベキューの燃料を調達するだけなら安価な燃料は山とありますが、手間暇かけて炭を作る過程に、金銭換算できない大切な営みや美しい瞬間が詰まっています。木を利用することで、山も海も元気になっていく。


80歳の炭師匠も、黙々と窯に潜って炭を掻き出したり、手鋸を使いこなしたり…。本当に気持ちが元気です。


生きるって、こういう瞬間の積み重ねなのかなぁ。