炭窯活動@南伊勢
南伊勢の炭窯で、木を窯の中に並べる作業を一緒にさせてもらいました。
最初は煙突周りに木切れを立てて、窯の神様にお祈り…、それからずんずん1mくらいに切った木を隙間なく詰めていきます。大きな木も、てこの原理を使って、巧みに立てられていきます。本当に皆さん、体の使い方がうまくて惚れ惚れする。
この楽農会の仲間たちの間では、「海をキレイにするには、山の整備が大事」という師匠の心意気が根付き、炭窯文化が醸成されています。今回は、2日間にわたって木を切って窯の中に設え、11月1日から火をくべます。夜を明かして窯を囲み、話も弾む…なんて楽しそうだろう。今回は参加できないけれど、いつか絶対!
まぁ、体が硬くて気の利かない私はノロノロついて行くだけで精一杯なのだけど、それでも窯の中に入ってみたり、木を運んだりする中で、不思議と周りとリズムを合わせて動けてくる気がします。
この楽農会メンバーと活動を共にしたことは、片手で数えるくらいしかないのだけれど、ずっと昔からの友だちでいるような気がするから不思議。
お昼は子どもたちも集まって、羽釜で炊いたご飯やら、即席竈で温めた豚汁を食べました。お箸をわすれた、と小枝を拾って即席で箸を作って。緑と美味しい空気と子どもたちの笑い声に囲まれて食べるご飯は、本当に身に沁みる。自分にもし家族ができたら、こんな環境で育てたいなぁと思ったり。
とにもかくにも、炭窯活動は南伊勢出身の私にとっては自慢の文化であり、空間であり、仲間であり、コミュニティです。南島町が合併したときは切ない気持ちになったけれど、合併したことで彼らとも接点を持てたと思うと、これも何かの計らいかもしれませんね。