私たちが大切にするべきものは何だろう? 大切にするってどういうこと? 日々を綴る中で、片鱗に触れられたら幸せです。

『マダム・イン・ニューヨーク』と女性の自立

自立って、自力で立つことだと思っていた。

『マダム・イン・ニューヨーク』を観て、深いなぁと思った。
http://madame.ayapro.ne.jp

もちろん、自分ができることが増えるって素敵なこと。
できることが増える度に、目の前が開け、自信につながっていく。

どんな環境でも生きていけるよう、力を身につけていくこと。
学び続ける気持ち。
成長しながら、新しい世界や自分に出会う喜び。

そんな「自立」の捉え方は大好きだ。

だけど、ふと思った。

「できる、できない、やる、やらない」、目に見える形だけでなく、自分の心の有り様が大事なのかもと。

自分が立とうという気持ち。
自分は立てると信じること。


映画の中で、英語が苦手で家族に笑われていた主人公は、英会話教室での学びを経て、一目おかれるようになる。

途中「恋はいらないわ。欲しいのは、尊重されること」というセリフがある。

家族が対等な立場で、お互いを認め、高め合う。

それが自立のキーワードなのだけれど、

…でも、認めてもらうんじゃない。

まずは、自分自身を尊重すること。

自分にできること、できないこと、
やりたいこと、嫌なこと、
今の気持ち、将来のビジョン、
大切にしたいこと、
自分で自分を受け止めて、
成長したい気持ちに応えること。

負い目を感じなくてもいい。
気張りすぎなくてもいい。
等身大で、誠実に、懸命に。


自分を卑下しているうちは、弱い自分を受け止められない。

女だから、英語ができないから、お金がないから、不器用だから…
自分を貶める言い訳は山ほど出てくる。

周りにも足を引っ張る人がいるかもしれない。でもやっぱり自分の価値は自分で決めている

誰かの影に隠れなくても、
所有物や実績で固めなくても、
ちゃんとあなた自身に魅力があるし、状況はいくらでも好転できる。

そのことに気付き、信じること。

そんな「自立」の捉え方もありかな、と思った作品でした。


人の数だけ、出逢いの数だけ、定義があっていいよね。
正解を決める必要なんてない。


素敵な気づきをありがとう。
この映画との出逢いに感謝です。