トランジション・シンポジウム
文化祭で関東に行った勢い、
都内のシンポジウムをはしごしてきました。
一つ目は、
トランジション・シンポジウム「地域からはじめる未来デザイン」
トランジションの考え方が好きです。日本語にすると「移行」。
今の石油依存型の社会から、
持続的な社会のあり方へと、
移行するプロセスに焦点を当てた考え方です。
環境や地域コミュニティに向き合うとき、自然の近くに生活していなければ難しいと思っていました。
でも「トランジションタウン」の考え方は、今ここにいる自分から始まります。
隣にいる人に声をかけ、
顔を合わせて話し合う場を意識して作り、
できる範囲でゴミを減らし、
野菜を育て、
誰かと一緒に食事をし、
日々を楽しむ。
方法は決まっていませんが、
逆に自分の考えを押し付けるのではなく、
目の前の相手を受け入れ、
尊重することを大切にします。
その積み重なりが、
結果として、
暮らしやすい社会を築いていくと。
午前中だけの参加でしたが、
トランジションタウンを取り扱った映画がとても印象深かったです。
ヘビーメタルのお兄さんが、
庭で野菜を作り、
地域で居場所のない子どもに空間を開放し、
一緒に野菜を売るという。
一見ビビってしまうような人でも、
その佇まいや言葉には、
ちゃんと心があるのです。
見た目で判断したらいかんなぁ、と思いました。
正しさではなく、
今ここにある、
私とあなたの心を大切にする暮らし。
とても平凡だけれど、
物があふれる今の社会では、
だいぶ意識と勇気が必要。
そのためにも、
こういう仲間がいるというのは、
とても心強いことです。
