2015年、私の仕事は笑うこと。
自分の笑顔が好きではありませんでした。
決して美人なわけではないし、
笑うとまぶたがみっともないし、
笑って、と言われるのは人形のように扱われている気がして、
情けなく思っていました。
笑顔なんて誰でもできるでしょ。
私は他の人に負けない勉強や特技で認められたい。
負けん気の強い私は、
笑っていればいい、というのは、
あなたには能力がないのだから、
仕事は任せられないからお茶汲みしなさい、
という言葉に聞こえていたのでした。
考えてみれば失礼な話です。
お茶汲みも笑顔の接客も、
受け取った人を幸せにするためのとても大切な仕事。
でも、かつての私は笑顔を軽視し、
目に見える成果を重視していたのでした。
そんな私が社会に出て、
「眉間にしわ寄せてるよ」と言われたのは一度や二度ではありません
仕事をうまくやろうとして、
頑張れば頑張るほど、
表情が険しくなり、愚痴が増え、
周りの空気も重くなり、
はたと泣き出すこともあるほど。
こんなにも自分は脆いのかとショックでした。
それでも夢をなっとか追いかけて、
挫折もありつ、
ようやく自分に向き合ったとき、
否が応でもありのままの自分に向き合わざるを得なくなったとき、
自分の弱さや傲慢さと同時に、
笑顔を受け取ることができたのでした。
私の笑顔は誰かの幸せにつながるかもしれない、と本気で思ったとき、
私が何かしてあげようと躍起になるより、
場を自然に楽しみ、
笑って空気が軽くなる方が、
ずっとずっと物事がうまく回ることに気付いたのです。
かと言って働かないわけではなく、
場のみんなが心地よくなるよう、
できることは精一杯やります。
どんな仕事も誰かのために必要だとわかるから、自分なりに心を込めて取り組みます。
でも、計画通りに行かない自分や、苦手な仕事がある自分を責める必要はなく、笑顔で「教えてください」と言うのです。
そして教えてもらったことだけではなく、できる仕事を任せてもらえたことに対しても、笑顔で感謝するのです。
だから、私の仕事は笑うこと、とも言えます。
あほか、と思われるかもしれないけれど、一人でも嬉しい気持ちになったら、想いが伝播していくと信じているのです。
その人の同僚やお客さん、家族や友人に元気と優しさを分け与えることができると思うのです。
お給料は後からついてきたらいいと思います。甘いか笑。
とにかく皆で笑おう。
それから、
一緒にいい方法を考えよう。