価値の貯蓄

私たちは毎日、何かを積み重ねています。

お金の貯金。

勉強、日記、足跡、年齢。

やったことリスト。

生きていれば、

ホコリだって不安だって積もり積もる。

お勤め生活をやめたとき、

明らかに積み重ねを意識したものがありました。

経験の蓄え。

人のつながり。

自分の心に向き合う時間。

私が選んだのは、世間的に十分な収入を得る生き方ではないですが、

心にまっすぐ動いた分、

志同じ仲間や、

以前ほど揺るがない自分に出会うことができました。

だからなぜか、

以前よりも安心感があります。

いくらお金を積んでも得られない、

地球からのプレゼントを享受して、

わかったことは、

蓄積したものが自分のものになるのではなく、

いつも世界のつながりと循環の中で、

受け取り、手渡し続けていることでした。

いくら働いてお金を積んでも、

誰かの力なくしては、

生きていけないのだということ。

今まで頭でわかっていても、

実感としてはわかりませんでした。

本当に実感するのは、

たくさんの札束を持っていても、

震災時にお店の棚が空っぽになっているのを見たり、

病院まで行く足がなくて立ち往生したりするときなのかもしれません。

すでにたくさんの人がそんな姿を見せてきたわけで、

今もそういう状況で困っている人がいるわけです。

気づいて動き出した人がたくさんいます。

そろそろ、

誰かのものさしで作った価値を貯めることから、

自分のものさしを信じて、

価値を積み重ねてもいいのじゃないかな。